スターウォーズ祭(第4回)2005-06-27 Mon 08:21
今回、劇場まで自転車で向かう道中、私はジョン・ウィリアムズのスコアを口ずさんでいた。 『帝国の逆襲』の『雪の中の戦い』だ。 (危ないっすか?) 口頭で表現できる限りの音が、あとからあとから出てくる。 それだけヘビーリピートして聴いていたというのは勿論だが、音楽とシーンが明解に、印象的に結びついているからだ。 私は、ジョン・ウィリアムズの音楽の一部分を聴いても彼のものだとわかるくらいになっている。彼の音楽は特徴的であり、単純ではない。 変化に富む主題、突然のごとく現れるパーカッションとトランペットなどなど・・・ (『タワーリング・インフェルノ』のメインテーマなどを聴けば、彼の音楽の何たるかがつかめると思う。) 残念だが、新三部作においては永遠に残る名シーンがないように思えるのと同様に、音楽に関してもスタンダードたり得るものがあまり存在しないと感じる。 実際、昨日は移動の新幹線の中で、エピソードⅢのサントラを聴いたが、印象に残ったのは『英雄たちの戦い』くらいだった。 今回はやはり、『ダースベイダーのマーチ』がメインになるのは勿論、エピソードⅣにつなげる為に、ルークとレイアのテーマまで出てくる。 ルークとレイアなんてまだ、生まれたての赤ん坊なんだから、昔の 主題に頼るなよ!パドメのテーマってないのかよ!? (あったらゴメン。) またマニアックな話になるが、サントラに収録されている『ダースベイダーのマーチ』や『ヨーダのテーマ』は、実はサントラではない。 主題を利用した独立した曲となっていて、劇伴となっていない。シーンから独立して、それだけで鑑賞できる楽曲となっているのだ。 (あの頃は力が入ってたよな、ジョン。ルーカス同様、歳をとったってことか。) スターウォーズのサントラは、収録が映画のシーンの順になっていない。それどころか、別々のシーンが組み合わされて1曲になっていることも多々ある。 『帝国の逆襲』のホスの戦いも、厳密にいえば3曲の一部が合体して出来上がっている。サントラの編集者泣かせだ。私も劇中順に編集しようとして、なかなか出来なかった過去がある。 やはり映画における音楽は、作品の出来を左右するくらいに大切だ。 音楽が雄大でない為、あと一歩のところで大作と成り得なかった作品も数多く存在する。 列記とした交響楽団を採用したという点も、スターウォーズの成功の 一因であったのは、まぎれもない事実だ。やっぱり重厚感が違う。 エピソードⅢのラスト、タトゥイーンの2つの太陽の夕陽を見上げるラーズ夫妻。20年後のルークと、音楽までリンクしている名シーンとなった。 新三部作・全編を通し、オリジナルの楽曲に名曲が現れなかったのは残念でならない。 追伸:エンディングで思い出したが、建設中のデススターを眺めるダース・ベイダーの脇を横切るモフ・ターキン総督! 故・ピーター・カッシングのそっくりさん・・・というよりほとんどメイクだったが。(笑) アレック・ギネスとともに合掌。 スポンサーサイト
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