スポンサーサイト-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 スポンサー広告
|
![]() |
『死にぞこないの青』2008-09-05 Fri 08:04
![]() う~ん。 結構期待していたんだが、すべてが中途半端。 両手両足を切断されたこともある美月さんにとって、この程度の特殊メイクは驚くに足りない。 まず、ホラーとして。 青の風貌が、“なぜこうなのか”がまるで説明なく 確かにグロテスクなのだが、どうもわざとらしいメイクで怖くない。 教師の心の闇がホラーなのかと思うと、そうでもない。 次に“いじめ”について。 世間のいじめの要因は様々あるが、この作品での理不尽さは不愉快で、対処のしようがない。 たまたま教師に目をつけられ、クラスを掌握する為の“スケープゴート”にされる。 彼には何の落ち度もない。 ・・・で結局、最後は解決して前向きな彼のショットで終わるわけだが・・・ 何が変わった? 彼がいじめから解放されたのは、彼がいじめに立ち向かったから? 教師も「怖かったから」などと、中途半端な言い訳をして、そのままだし 後味が悪いったらありゃしない。 それから、何か生半可な“感動”。 原作は知らない。 映画化された以上、その上映時間の中ですべてが語られるべきだから、 原作ではどうだとか、関係ない。 最初から挿入される溺れる回想は、主人公マサオのものと思わせておいて 実は教師の回想だった。 嫌われていたと思っていた父は、実は誰よりも彼を愛していた。 だから? マサオは姉と交通事故に遭っていて、生き残った。 母は言う。「(死にぞこないなんかじゃなく)世界で一番ラッキーな子」なんだと。 だから? 悪いが、すべてがハンパで全く心に訴えない。 ![]() 姉が彼に取り憑いて、彼の人生を助けるという部分だけは ファンタジーの中にグッとくるものを感じさせる乙一らしい内容で、 最後に姉の美しい姿を映すことで救われるようだ。 ここでの美月さんは、童顔な感じを払拭した美しさで、 恐らく映画の中では最も美しく描かれているのではないか。 特殊メイクだけがクローズアップされている作品だけに、ここは意外だ。 ![]() あとは城田さんの妹役の入山法子さん(右)が、透明感のある演技を披露しているし、 『DIVE!』に続いて、東京少女3号=瓜生美咲ちゃんも出ている。 男優・女優ともに好演しているのにこんな駄作になってしまったのは、 脚本と監督の責任に他ならない。 『おろち』は期待してますよ、美月さん。 スポンサーサイト
|
| ホーム |
|