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『姑獲鳥の夏』(ネタバレあり)

昨日 『山猫は眠らない3』が、激怒モノのつまらなさだったので、
ここは一丁、骨のある作品で口直しをしたかった。
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トーンが暗いので好き嫌いは分かれると思うが、私はすごく面白かった。
開巻から上下が逆になったり、建物を斜めに捉えたり、『実相寺印』がたっぷりだ。多分、監督の情報は前にどこかで見たかもしれない。
しかし、「実際、目に入っていたものを、受け入れ拒否」していた為(笑)、今日改めて同監督の登板を知ったに等しい。
思えば、ウルトラシリーズ以外の映画作品は『帝都物語』しか観ていない。不安な画面作りは健在。ある意味、日本一こだわりと俺流を持った監督かもしれない。

原作とは比べる気もないので、独特のムードと複雑怪奇な謎解きを存分に楽しんだ次第。
かつて横溝正史シリーズがそうであったように、『憑き物』とは決して妖怪変化の類ではなく、最も恐ろしいのは人間。ひいては女。
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京極堂こと中禅寺秋彦の名セリフ・・・・「世の中には不思議なことなど何もないのだよ、関口君。」
この言葉を、所謂不思議なことを扱う陰陽師に言わせるのが妙だと思う。妖かし、呪いの類は人間の暗示に過ぎない、と。
今回の事件も、偶然の積み重ねと久遠寺家が背負った業が引き起こした悲劇である。
『憑き物落とし』と言いながら、京極堂の武器はあくまで、夥しい量の読書によって得た知識。(特に科学)
昭和27年に「バーチャル・リアリティ」や「解離性同一障害(多重人格)」といった言葉を登場させる大胆さ。随時挿入される月齢もまた、意味ありげながら、科学である。
その科学に『憑き物筋』や『姑獲鳥』(あるいは鬼子母神)を、絡ませる。何とも贅沢な構造を持った話で、京極夏彦の原作が人気が出たのも頷ける気がした。
(今回の映画でただ一つ残念なのは、関口の見る幻想の中の姑獲鳥の描写が安っぽいことだと思う。)
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主演の堤真一は勿論、阿部ちゃんから共演者に至るまで、皆いい雰囲気である。悲劇の女を演じる知世ちゃんは、昔はラベンダーの香りでタイムトリップしていたのが、今回はダチュラの幻覚作用に翻弄される。
そう言えば、隣の丸の内TOEI①では、堤のもう一つの主演作『フライ、ダディ、フライ』が上映されていた。これも何かの偶然か。
初代なっちゃん=田中麗奈と、三代目なっちゃん=星井七瀬を見比べてみるのも一興かと。
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眠い,欠伸が出る。 けれど面白い!
2005-07-29 Fri 10:39 Akira's VOICE
KAZZのこの映画の評価  キャストが凄いこの映画堤真一は、本当に上手い最高ですメイン?キャストを好きな順に並べると。。。堤真一、阿部寛、原田知世、松尾スズキ、宮迫博之、永瀬正敏、田中麗奈、いしだあゆみ かな?映像化は、不可能と言われた京極...
京極夏彦のデビュー作を満を持して映像化!京極作品はたいした冊数読んでないけれど、どれも面白かったし、ミステリ界の大御所!ということで非常に期待して劇場へゴー!何かイラスト色んな意味で、すげぇ怖いですね…スミマセンorz「姑獲鳥の夏」2005年...
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