お初にお目にかかります

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『バンテージポイント』(ネタバレONLY)

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とても面白かったので、ちょっと気合入れて書きます。
こういった作品のお約束として、ネタバレを踏むと楽しさが半減するので、未見の方は読まず、鑑賞後に再度お越し下さい。

さて、いきなり辛口な事を言いますが、出来のいい映画を出来のいいスタッフが配給するかというと必ずしもそうではないです。
本作の宣伝も何をやってんだか。こんなのは日本だけなんだろうな。

“大統領を射抜いた1発を、あなたは8発目撃する”
まずはこれが大嘘。 8発も再現しません。
「鍵を握る目撃者は8人。彼らがそれぞれの地位・立場から見たものは、くい違っていた。」
観た方はわかると思いますが、趣旨が全然違いますよね?
そういう作りの方が面白いと思ったのかな?
そういう映画と思わせるミスリードを狙ったのかな?
私には、だらけた配給が適当に作った宣伝文句に思えて仕方ないです。観終わった今となっては。
8人とやらが、全員目撃者じゃないし。
予告編の8人とポスターの8人が違うし。
それ言うなら9人だし。・・・ったく、いい加減。

この映画の最大の売りは、一回起きた事件を巻き戻して
別の登場人物の立場で描いている凝った構成の妙。
しかも再生する度に新しい発見があり、少しずつ前に進んでいきます。

まずは、シガーニー・ウィーヴァー演じるTVプロデューサーの視点で、
事件をトータルで俯瞰します。
生意気なレポーターの女性が爆発の犠牲になって、ちょっと涙だったり。
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次に巻き戻って、大統領警護に当たるシークレット・サービス=トーマス・バーンズの視点。

過去、身を挺して凶弾から大統領を守ったものの、その際のトラウマでちょっとおかしくなってます。
デニス・クエイドが、おどおどと落ち着きなく、しかもギラギラと演じます。
一応、主役級なのになんか危ない雰囲気を出してます。
最後のカーアクションは、何かごちゃごちゃッとした感じ。

爆発の後、シガニー・ウィーヴァー演じるレックスのところへ、
すべてのTVカメラの映像を見せて欲しいと乗り込み、何かを発見します。
ここでまた巻き戻し。
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次はサラマンカ市警察のエンリケの視点。
演じるエドゥアルド・ノリエガは、あの『バニラ・スカイ』のオリジナル=『オープン・ユア・アイズ』で、ペネロペ・クルスの相手を演じたスペイン人俳優。
ここら辺から段々、事件を起こした側に踏み込ん行きます。

彼が警察の立場を利用して持ち込んだのは何なのか?
彼の仲間と思える女が最初に話していた、恋人と見える男は誰なのか?
バーンズに真っ先に疑われ、タックルを食らったエンリケですが、
警察であることで一旦疑いが解かれます。

その後、爆弾が爆発。再度バーンズの同僚から追われるエンリケ。
謎の男が言っていた“ガード下”で、誰かに会います。
「俺が生きているとは思わなかったか」
ここで巻き戻し。
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“謎”とか“誰か”とか、いよいよわからなくなってきましたが、
次はフォレスト・ウィッテカー演じるハワードの視点。
“ウィッテカー”という表現は初めて見ましたが、それを言うなら“ウィテイカー”じゃない?
・・・なんてどうでもいいことですが、この人鶴瓶に似てません?それもどうでもいいか・・・

ビデオを撮り捲ってるアメリカ人旅行者なんですが、事件の前に“サム”という男と“アナ”という女の子に会います。
このことで、既に彼は事件の渦中にいるわけです。

唯一の一般人なので、我々に最も近い人物といえますが、
その正義感からか、さらに深く事件に関わっていきます。

バーンズが確認できなかった狙撃者の姿も、彼はしっかりカメラに収めます。
爆発が起き、母親からはぐれたアナを救い、独自でエンリケを追います。
ここでエンリケは撃たれるのですが、追って来たバーンズの同僚が撃ったようにみえます。
ここが最初のミスリードで、先が読めないサスペンスの落とし穴です。
その上、“じっとしていろ”と言ったのに、アナが車の前に飛び出してきて・・・・
ここで巻き戻し。
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さて、次は誰の視点かというと、何とアシュトン大統領の視点。
狙撃された側の視点とは!“目撃者”の視点ではありません。
ところが事件は奥が深く、複雑になっていきます。真相が明らかになると言うべきか。

暗殺は事前に察知されていて、大統領は演説会場の前で戦線離脱。
つまり、狙撃されたのは実は替え玉で、本当の大統領は文字通り“目撃者”に過ぎなかったのです。

ここですぐに、敵国に報復せよと促す周囲に対し、
「ここで報復したら、彼等の思う壺だ」と却下する大統領。
現職のアメリカ大統領にここまで分別があれば、無駄な戦争で多くの犠牲者を出すこともなかっただけに痛烈な風刺となっています。
現実の世界は大統領選の真っ只中。
娯楽作品の中で、こういったメッセージを謳えるのも映画ならではだと思います。

替え玉のお陰で命拾いした大統領に、さらに迫る魔の手。
隠れているホテルが爆破され、取り巻きが射殺され、大統領の頭にも銃口が向けられ・・・・
ここで巻き戻し。
これで5回目の巻き戻しだから、8人としたらあと2回?3回?
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今度の巻き戻しで登場したのは、ハワードが会話した“サム”ではないですか!
勿論、気のいいアメリカ人などではなく、今回の事件の首謀者として計画を冷徹に、淡々と実行していきます。
あとは時々、共犯者の目線になるので、どうやら巻き戻しは5回で終わり、視点も6つだけじゃん!ということになります。
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共犯者で広場爆破の実行犯=ベロニカ
ハビエルと恋人同士のように見せていたのは、ミスリードで、実は彼の弟を人質に取って脅迫していました。
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操られている不幸な実行犯=ハビエル。
結局、弟は殺されちゃうし、一番ひどい目にあったのはこの人。
思えば、エンリケもベロニカに操られていたのでしょうね。

“サム”ことスアレスが、シークレット・サービス内に裏切り者がいることを臭わせるのですが、この時も見せ方がうまく、
あたかもバーンズが裏切っているようなミスリードがあります。
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実は本当の裏切り者はこの人=テイラー。
バーンズが発見したのは、彼の無線を受けながら着替えて逃走するテイラーの画像でした。

事件は“大統領暗殺”から“広場の爆破”だけでなく、本当の大統領への急襲と“ホテル爆破”“大統領誘拐”へと広がります。
バーンズが繰り広げるカーチェイスも見せ場です。

最後、逃走中の救急車は、アナを避ける為に横転し、
ここですべての事件が終わります。

すべての伏線がラストに向かい収束する脚本がみごとです。
事件の結末としては呆気ない気もしますが・・・・
久々に心底面白いといえるハリウッド映画でした。vp9.jpg
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映画 | コメント:8 | トラックバック:2 |
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コメント

いや~おもしろかったですね~。こういう映画好きです。

先週都合が悪くて行けなくて、先週やべ!先に観られた!しかもネタバレだし!ってことで1週間このサイトを読むのを我慢して今日映画を観て、ネタバレも読みました。

確かにね~「8人の・・・」「8発の・・・」というのはどの「8」なのかはわかりませんでしたね~。

ここ3ヶ月あまり見たい映画はなかったのですが、これからはいっぱいあります。ちなみにこれから先観たいのは・・・

「ノーカントリー」「クローバーフィールド」「モンゴル」「ブラックサイト」「大いなる陰謀」「ランボー 最後の戦場」「ラスベガスをぶっつぶせ」「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」「花より男子ファイナル」あたりでしょうか。

ははは。
2008-03-16 Sun 22:34 | URL | ういん [ 編集 ]
>ういんさん
お楽しみ頂けた様で何よりです。
不作続きの洋画の中で、本作は2008年ベスト10入り決定です。
確かにこれからは観たい映画が、目黒引きです。
「ノーカントリー」・・・実は今日観る予定だったのですが、
時間がなくなってしまいました。
明日、観ようかと探したら、意外に上映劇場が少ないです。

ういんさんがご覧になりたい映画も、ほぼ観る予定です。
『花より男子ファイナル』を除いて。 ははは
2008-03-17 Mon 00:52 | URL | エキゾ [ 編集 ]
やっぱり『花より男子ファイナル』はナシですか?
まあ~そうですよね~。

ここのところ、テレビシリーズはどうも映画館で観る気がしないんですよね~。「HIRO」「クロサギ」が良い例です。

2008-03-18 Tue 00:08 | URL | ういん [ 編集 ]
テレビシリーズでも、映画向きな題材で面白いものは
多数ありますよ。
実際、『踊る!大捜査線』は、テレビ1話で見るのを止めて、
映画が気に入って、シリーズ全話を見直しました。

ただ、『花より男子』は全く見た事がないのと、
俳優・女優に全く興味がないので、絶対行きません!!
2008-03-18 Tue 00:34 | URL | エキゾ [ 編集 ]
『花より男子』は観たことがなかったのですね。それじゃあ~ダメかもですね。

テレビシリーズから映画になったもので、最近見たのは「アンフェア」「大奥」「海猿」でした。まあ、観てましたね。

そういえば!テレビシリーズの「SP」知ってますか?あれ結構好きで毎週しっかり観てたのですが、映画になるらしいですね。これは絶対観にいきます!

バンテージ・ポイントもある意味「SP」の仕事ってわけですが、どうも自分はそういう緊迫した感じの映画が好きらしいです。SPに出演していた真木よう子っていう女優が最近は自分の中では要チェックです。
UDONにも出ていました。
2008-03-19 Wed 23:19 | URL | ういん [ 編集 ]
誰に向かって物を言ってます?(笑)
http://gona.blog7.fc2.com/blog-entry-289.html
http://gona.blog7.fc2.com/blog-entry-132.html
3年前から注目してますし、何度もお会いしてます。

『UDON』への出演は、『サマー・タイムマシン・ブルース』での
本広監督との縁で、ゲスト出演ですね。
それから、シブいところでは、『ワイルド・スピードx3』の
おとっつぁんの彼女でチョイ役で出てます。

偉そうに書いちゃいましたが、『SP』の映画、楽しみですね。
岡田君では、舞台挨拶は取りにくそうですが・・・
そう言えば、エキストラ仲間が『SP』に出たと言ってました。

>しゃぼんさん
昔の記事の『サマー・タイムマシン・ブルース』の写真を、
“STB”で保存していたら、最近のどっかの写真に
置き換わってしまいました。ははは・・・(汗)
2008-03-20 Thu 00:11 | URL | エキゾ [ 編集 ]
そんな前から注目していたとは!さすがですね。v-10

SP以外でもどんどん出演して欲しいのですが、なかなかテレビとか映画で会わないので、今度何かに出るのがわかったらぜひ教えてください!
2008-03-20 Thu 20:34 | URL | ういん [ 編集 ]
次回、出演情報・舞台挨拶情報がありましたら、ご連絡いたします。
2008-03-22 Sat 07:40 | URL | エキゾ [ 編集 ]

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予告編の印象だとなかなか面白そうで期待しちゃうんだけど、そう長くもない尺でこれだけ出演者がいっぱいるというのは大丈夫なのかなとちょっと心配。大統領暗殺事件を異なる8人の目撃者による8つの視点から紐解いていくというサスペンス。アクション。8つは多すぎるか...
2008-03-15 Sat 21:48 カノンな日々
今日はバンテージ・ポイントを鑑賞。 演説中に狙撃された大統領。 その瞬間に周りにいた複数人の視点やテレビ・ビデオの映像から、犯人が徐々に明らかになっていく。。。。。 開巻早々から大統領が狙撃されるわけだが、その後のシーンでは、色々な登場人物の視点か...
2008-03-18 Tue 01:50 燃える管理人ブログ
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